2018年08月13日
隆行は話しかけてくる相手を見てニヤリと笑うと、
隆行は話しかけてくる相手を見てニヤリと笑うと、「すまんな。」と言い、身を沈めて、その巨体に見合わぬ風のような速さで、話かけてきた男を掴み、残りの三人に向かって力任せに投げつけた。「ぐ「ぐぁ!」隆行は、苦痛の声を上げる夜盗に走り寄ると、倒れている男達を一人に一発づつ拳を食らわせていった。三人殴って気絶させたところで残りの一人が這うように立ち上がると、「・・・おっおっ鬼じゃ!鬼じゃー!!鬼が出たー!!!」と叫びながら森の中に逃げて行った。隆行は、逃げた男はそのままにして、その場に屈み、「人を襲ったりしちゃいかんぞ。悲惨な目に会うからな。」と気絶している三人に言い、その所持品を漁った。(おっ。こいつ乾し飯持ってる。こっちは味噌か。山賊稼業頑張ってるみたいだな。)隆行は、そこで多少腹ごしらえすると、三人の所持金と防具や防寒具、火打ち石や刀などを手に入れ、(さて、進むか。)山道を進み、更に森の深くへと入って行った。どれだけ進んだであろうか。(そろそろ、夜が明けるな。)と思った隆行は、横の茂みの中に入り、木を登って、枝に寝転んだ。
Posted by energyelaine at 13:16│Comments(0)