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2020年05月08日

宿題内容は、「3つ以上の陣を組み合わせた魔法陣に

" 宿題内容は、「3つ以上の陣を組み合わせた魔法陣についての解説」。
どの魔法陣にするかは個人に任せられていた。

この宿題を聞いた時、俺は出来れば「使い魔召喚」の魔法陣を選びたいと願い出たが、難しす難しすぎると却下された。
使い魔召喚の魔法陣は、かなり昔に作られたものであり、現在の構成学を以てしても「わからない」部分が存在するのだ、と。

怪しまれるかもしれないと言うリスクを冒して「見るだけでも」と食い下がってみたが、2年になれば実践前の準備として嫌でも見ることにはなる、と、これも却下されてしまった。

この時舌打ちするのを堪えた自分を誉め讃えたい。

「じゃあ、次ね。カレナ・ライルテッドくん」

魔法陣解読学担当、フィアの大人の色気は今日も男子生徒たちに好評だ。
名前を呼ばれた俺に、若干羨ましそうな目を向けるのが何人か。

俺はさらりとそれを受け流し、発表を行うために立ち上がる。

目当ての魔法陣を却下された俺が仕方なく選んだ魔法陣は、寮の各階転移用魔法陣。
白板に書いた魔法陣に、何人かが気付いて騒めいた。

転移魔法陣は高度な魔法陣で、陣を6つ使用する。
毎日見て使うものでも、いや、だからこそか、構成を解析しようと考える生徒は意外なほど少ない。

つまり、割と目立つ。

それでもこの魔法陣を選んだのは、魔法陣解読学講師に優秀なところを見せておけば、少しでも早く、召喚用の魔法陣を見ることが出来るかもしれない―――この一事に尽きる。

案の定、発表を終えた後フィアが俺を見る目は、ほんの少しだけ変わっていた。

「ご苦労さま。まだ教えてないところもあったのに、よく調べてあったわね」
「アリガトウゴザイマス。頑張りましたので」

これまでもそれなりに、この授業では「出来る」印象は与えている。
「得意だ」とも公言してるので、クラスメイトもそこまで驚きはしなかった。

1年が召喚用の魔法陣を見るためには「ちょっと出来る」では足りないらしかったので、少し上乗せしたわけだ。

地道な印象付けだが、やらないわけにもいかない。

この世界の学者に「わからない」部分がある魔法陣なら、俺の解析にも時間が掛かると予想される。
ならば、早めに見れるに越したことはない。

正直、目的のために個人的に得た知識として、魔法陣構成と呪文構成に関しては学生レベルは既に越している。"  


Posted by energyelaine at 03:52Comments(0)
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