2025年01月01日
しばらく東に下った。
しばらく東に下った。
段々と人気が増えてくる。
土方が急に止まって振り返った。
「?」
美海は首を傾げる。
「どうしたんですか土方さん」
沖田も土方につられ、後ろを振り返った。
「お前ら」
美海は自分に指を差す。
土方は頷いた。
「お前もだ総司。というかお前だ」
「へ?」
沖田は土方の方を向いた。
「お前らとはここで別れる」
「「はい!?」」
二人は声を裏返した。
「え、ちょっと待ってくださいよ。よくわかりません」
ポカンとしている沖田の変わりに美海が口を開く。
「そのままだ。お前達はここから先は連れていけない。この先にある民家に泊まるんだ」
土方はポーカーフェイスなままで淡々と言った。https://blog.aujourdhui.com/jennifer9922/2711246/12300---12371---12371---12425---12408---12435---12363---12425---12289---23665---23822---12373.html https://avisterry.futbolowo.pl/news/article/news-38 https://www.beclass.com/rid=294db4f6773e9dce58c5
「………れは…」
沖田が下を向いたまま何か呟いた。
「あ?」
「…それは私が病気だからですか?」
少し声が震えている。
「私が病気だからまた一緒に行けないんですか?また……。さっき一緒に行くってついて行くって言ったじゃないですか!」
沖田は土方を睨み付けた。
「そうだよ。お前が病気だからだよ」
土方もそれに怯まずに答える。
後ろで少ない隊士が待っていた。
沖田は顔を歪めた。
そのとおりだけど……。
もうちょっと優しく言えないのか。
また…置いていかれる。
私の身体はいつになったら治るのだろう。
「お前は本当に迷惑なんだよ」
沖田は目を見開いた。
………迷惑…。
流石の沖田も傷つく。
「土方さん!」
美海は土方に怒鳴った。
「本当のことじゃねぇか!お前らには一刻でも早く戦闘に戻ってきてほしいんだよ!しょうもない募兵なんかに言って治りが遅れたら迷惑なんだよ!」
「え」
沖田は目を点にした。
「何を勘違いしてるか知らねぇがなぁすぐ甲州行きが決まったら迎えに来るぞ?それまでにしっかり休んどけ。
今までの分しっかり働いてもらうからな。場合に寄っちゃ総司。お前戦闘に出すからな」
「え!?」
沖田は段々と目の輝きを取り戻す。
「歳。先行っていいか?」
近藤が呆れた顔で立っていた。
「おう」
「よし。進むぞ~!」
再び隊は動き出した。
ポンッ
「総司。勘違いもほどほどにな」
後ろから頭を軽く叩かれる。
原田がニヤニヤしながら去っていった。
「美海。よろしくな」
永倉も側で苦笑いすると去っていった。
段々と沖田の顔が赤くなっていく。
「そういうことだから早く治せ。ほら行くぞ」
どうやら土方は民家まで連れていってくれるらしい。
呆然と立つ沖田を余所に美海は後を追いかけた。
「置いていって大丈夫なんですか?」
美海と土方は小道を黙々と歩いていた。
太陽が真上にある。正午だ。
「大丈夫だ。すぐ来るだろう」
どっちかというと沖田さんをメインで連れていかなければならないと思う。
あ、でも故郷が江戸なら分かるのかな?
現在は江戸の町外れにいる。田んぼがかなり多く、なんだか空気が良い。
「もうちょっと言い方考えましょうよ。本当にびっくりしました」
「でも間違いではないだろ?」
「まぁそうですけどぉ…」
腑に落ちない。
「それより美海」
「はい?」
土方は真剣な顔で美海を見ている。
「お前と二人になるのを待っていた」
え?え?え?
これは昔読んだ少女漫画的展開!?
美海は無駄に学習能力がある。
駄目だ!土方さんには悪いけど私には沖田さんがいる…!
今から気合いをいれて頑張ろうってとこで悪いけどここは断るしかない!
美海は目をカッと開いた。
「美海」
「はい!」
「お前隙を見て逃げろ」
「はい!……は…?え?」
美海は固まった。
「それは、さっきと同じ意味ですか?」
「聞こえなかったか?隙を見て逃げろと言ったんだ」
土方は冗談を言っている風ではない。
段々と人気が増えてくる。
土方が急に止まって振り返った。
「?」
美海は首を傾げる。
「どうしたんですか土方さん」
沖田も土方につられ、後ろを振り返った。
「お前ら」
美海は自分に指を差す。
土方は頷いた。
「お前もだ総司。というかお前だ」
「へ?」
沖田は土方の方を向いた。
「お前らとはここで別れる」
「「はい!?」」
二人は声を裏返した。
「え、ちょっと待ってくださいよ。よくわかりません」
ポカンとしている沖田の変わりに美海が口を開く。
「そのままだ。お前達はここから先は連れていけない。この先にある民家に泊まるんだ」
土方はポーカーフェイスなままで淡々と言った。https://blog.aujourdhui.com/jennifer9922/2711246/12300---12371---12371---12425---12408---12435---12363---12425---12289---23665---23822---12373.html https://avisterry.futbolowo.pl/news/article/news-38 https://www.beclass.com/rid=294db4f6773e9dce58c5
「………れは…」
沖田が下を向いたまま何か呟いた。
「あ?」
「…それは私が病気だからですか?」
少し声が震えている。
「私が病気だからまた一緒に行けないんですか?また……。さっき一緒に行くってついて行くって言ったじゃないですか!」
沖田は土方を睨み付けた。
「そうだよ。お前が病気だからだよ」
土方もそれに怯まずに答える。
後ろで少ない隊士が待っていた。
沖田は顔を歪めた。
そのとおりだけど……。
もうちょっと優しく言えないのか。
また…置いていかれる。
私の身体はいつになったら治るのだろう。
「お前は本当に迷惑なんだよ」
沖田は目を見開いた。
………迷惑…。
流石の沖田も傷つく。
「土方さん!」
美海は土方に怒鳴った。
「本当のことじゃねぇか!お前らには一刻でも早く戦闘に戻ってきてほしいんだよ!しょうもない募兵なんかに言って治りが遅れたら迷惑なんだよ!」
「え」
沖田は目を点にした。
「何を勘違いしてるか知らねぇがなぁすぐ甲州行きが決まったら迎えに来るぞ?それまでにしっかり休んどけ。
今までの分しっかり働いてもらうからな。場合に寄っちゃ総司。お前戦闘に出すからな」
「え!?」
沖田は段々と目の輝きを取り戻す。
「歳。先行っていいか?」
近藤が呆れた顔で立っていた。
「おう」
「よし。進むぞ~!」
再び隊は動き出した。
ポンッ
「総司。勘違いもほどほどにな」
後ろから頭を軽く叩かれる。
原田がニヤニヤしながら去っていった。
「美海。よろしくな」
永倉も側で苦笑いすると去っていった。
段々と沖田の顔が赤くなっていく。
「そういうことだから早く治せ。ほら行くぞ」
どうやら土方は民家まで連れていってくれるらしい。
呆然と立つ沖田を余所に美海は後を追いかけた。
「置いていって大丈夫なんですか?」
美海と土方は小道を黙々と歩いていた。
太陽が真上にある。正午だ。
「大丈夫だ。すぐ来るだろう」
どっちかというと沖田さんをメインで連れていかなければならないと思う。
あ、でも故郷が江戸なら分かるのかな?
現在は江戸の町外れにいる。田んぼがかなり多く、なんだか空気が良い。
「もうちょっと言い方考えましょうよ。本当にびっくりしました」
「でも間違いではないだろ?」
「まぁそうですけどぉ…」
腑に落ちない。
「それより美海」
「はい?」
土方は真剣な顔で美海を見ている。
「お前と二人になるのを待っていた」
え?え?え?
これは昔読んだ少女漫画的展開!?
美海は無駄に学習能力がある。
駄目だ!土方さんには悪いけど私には沖田さんがいる…!
今から気合いをいれて頑張ろうってとこで悪いけどここは断るしかない!
美海は目をカッと開いた。
「美海」
「はい!」
「お前隙を見て逃げろ」
「はい!……は…?え?」
美海は固まった。
「それは、さっきと同じ意味ですか?」
「聞こえなかったか?隙を見て逃げろと言ったんだ」
土方は冗談を言っている風ではない。
Posted by energyelaine at 01:47│Comments(0)