2023年10月03日
が間に入り、結局、母
が間に入り、結局、母成峠に決したというわけである。
ちなみに、会津藩は南西にある会津西街道、南東の勢至堂峠、それと中山峠を警戒し、防備を固めている。会津藩は、敵はその三つの峠を進軍してくると予想したのである。
つまり、見事に裏をかかれたというわけだ。
ウィキによれば、敵の進軍が母成峠であるということを予想していたのが大鳥らしい。
実際のところは、おれの知識である。俊春が、それを裏付けてくれたわけだ。
幕末オタクであったことが、http://jennifer92.livedoor.blog/archives/33388317.html https://note.com/ayumu6567/n/n6695faa9963d?sub_rt=share_pb https://community.joomla.org/events/my-events/niyawarakai-xiao.html ある意味ラッキーだといえるかもしれない。
そんなおれのプチ自慢は兎も角、副長が出発するまえ、すべての将兵のまえで告げた。
「ぽちの物見では、母成峠に敵の主力が迫っている。その数七千。指揮官は才知に長け、兵卒の士気は高い。しかもこれまでとはちがい、を抜かれれば、敵は若松城におしよせることとなる」
伝習隊、会津遊撃隊、二本松藩、仙台藩、は整列をし、副長に注目してきいている。
副長に告げられるまでもない。
おれたちの数は、八百と敵にくらべて十分の一程度である。それでも、ここが踏ん張りどころで正念場ってことを、だれもが承知している。どのもめっちゃマジだし、副長の言葉をききもらしてはならぬとばかりに集中している。
とくに会津藩の兵卒たちから、切羽詰まった感をひしひしと感じる。
当然であろう。母成峠で敗れることは、事実上会津藩の壊滅に王手をかけることになるのだから「伝習隊が精度のいい銃をもっているとはいえ、敵はその何十倍もの銃や大砲をもっている。兵の数もそうだが、われわれが不利なことはあきらかだ。というわけで、敗れて当然ってわけだ」
副長は、堂々と「敗れます」宣言をした。
伝習隊と新撰組は兎も角、会津や二本松や仙台各藩の兵卒たちがざわめきはじめた。
「やかましいっ!」
そのざわめきに、副長がキレた。
「最後までききやがれ。そう思っているのは、敵だ。その油断をつく。それでどこまでいけるかだ。ゆえに、いまここにいる全員、大鳥さんとおれに。をあずけてもらう。では、大鳥さんとおれのいかなるにも従ってもらう。従わねば斬る。それがいやなら、いますぐここから去れ」
おれたちは、ちいさな村の田んぼに整列している。
この田んぼだけではない。周囲にあるほとんどの田んぼが放置されている。
会津藩の領内で、この村のように田植えができなかった村はいくつあるだろう。
こういう状態では、食料も物資もない。年貢がないのだから、藩自体の収入も激減してしまう。
かりに勝ったとしても、藩全体の生活がなりたたなくなってしまうだろう。
会津藩だけではない。敵だってそうである。農民がかりだされていれば、結果は会津とかわりがない。
つまり、どちらにとっても、っていうよりかは、戦そのものがあらゆるものを疲弊させるというわけである。
一方で、武器商人等利益を得る者がたしかにいる。
いつの世も、この法則は不変なのである。
さきほどの副長の剣幕に、兵卒たちはしんとしずまりかえった。
かれらは、土方歳三がいろんな意味で容赦のないことを噂できいてしっているであろう。
たったいま副長が宣言したこと、つまり『に従わねば斬る』を、土方歳三なら確実に実行するということを、素直に信じたはずである。
さらには、副長がもともとではなかったこともしっている。そんな副長にあそこまでいわれて、「やっていられるか」とか「馬鹿馬鹿しい」とか「パワハラじゃないか」とかいい、とっとと去ることはない。ではなかったこともしっている。そんな副長にあそこまでいわれて、「やっていられるか」とか「馬鹿馬鹿しい」とか「パワハラじゃないか」とかいい、とっとと去ることはない。
がいかなるものかをみせてやる』
ってな感じであろうか。
実際、だれ一人として去らなかった。
「さすがは会津武士だな。ならば、大鳥さんとこのおれについてこい」
副長は、イケメンに不敵な笑みを浮かべた。
おれ様系の台詞を吐き捨てるところなど、さすがは副長である。
一応、大鳥の名もだしてはいる。が、ほんとうに『ただだしているだけ』である。
フツーなら、「この大鳥さんとおれについてこい」になるはずだ。それを、「大鳥さんとこのおれについてこい」ってきたもんだ。
もっとも、副長は憎まれ役をかってでているのである。近藤局長のときと同様に。
副長の真意は兎も角、ついに母成峠へと進軍を開始した。
いつもの行軍よりかは緊張感に包まれている。
どうやら、副長のムダにカッコつけた宣言が、いい意味でも悪い意味でも効果を発揮しているらしい。
ちなみに、会津藩は南西にある会津西街道、南東の勢至堂峠、それと中山峠を警戒し、防備を固めている。会津藩は、敵はその三つの峠を進軍してくると予想したのである。
つまり、見事に裏をかかれたというわけだ。
ウィキによれば、敵の進軍が母成峠であるということを予想していたのが大鳥らしい。
実際のところは、おれの知識である。俊春が、それを裏付けてくれたわけだ。
幕末オタクであったことが、http://jennifer92.livedoor.blog/archives/33388317.html https://note.com/ayumu6567/n/n6695faa9963d?sub_rt=share_pb https://community.joomla.org/events/my-events/niyawarakai-xiao.html ある意味ラッキーだといえるかもしれない。
そんなおれのプチ自慢は兎も角、副長が出発するまえ、すべての将兵のまえで告げた。
「ぽちの物見では、母成峠に敵の主力が迫っている。その数七千。指揮官は才知に長け、兵卒の士気は高い。しかもこれまでとはちがい、を抜かれれば、敵は若松城におしよせることとなる」
伝習隊、会津遊撃隊、二本松藩、仙台藩、は整列をし、副長に注目してきいている。
副長に告げられるまでもない。
おれたちの数は、八百と敵にくらべて十分の一程度である。それでも、ここが踏ん張りどころで正念場ってことを、だれもが承知している。どのもめっちゃマジだし、副長の言葉をききもらしてはならぬとばかりに集中している。
とくに会津藩の兵卒たちから、切羽詰まった感をひしひしと感じる。
当然であろう。母成峠で敗れることは、事実上会津藩の壊滅に王手をかけることになるのだから「伝習隊が精度のいい銃をもっているとはいえ、敵はその何十倍もの銃や大砲をもっている。兵の数もそうだが、われわれが不利なことはあきらかだ。というわけで、敗れて当然ってわけだ」
副長は、堂々と「敗れます」宣言をした。
伝習隊と新撰組は兎も角、会津や二本松や仙台各藩の兵卒たちがざわめきはじめた。
「やかましいっ!」
そのざわめきに、副長がキレた。
「最後までききやがれ。そう思っているのは、敵だ。その油断をつく。それでどこまでいけるかだ。ゆえに、いまここにいる全員、大鳥さんとおれに。をあずけてもらう。では、大鳥さんとおれのいかなるにも従ってもらう。従わねば斬る。それがいやなら、いますぐここから去れ」
おれたちは、ちいさな村の田んぼに整列している。
この田んぼだけではない。周囲にあるほとんどの田んぼが放置されている。
会津藩の領内で、この村のように田植えができなかった村はいくつあるだろう。
こういう状態では、食料も物資もない。年貢がないのだから、藩自体の収入も激減してしまう。
かりに勝ったとしても、藩全体の生活がなりたたなくなってしまうだろう。
会津藩だけではない。敵だってそうである。農民がかりだされていれば、結果は会津とかわりがない。
つまり、どちらにとっても、っていうよりかは、戦そのものがあらゆるものを疲弊させるというわけである。
一方で、武器商人等利益を得る者がたしかにいる。
いつの世も、この法則は不変なのである。
さきほどの副長の剣幕に、兵卒たちはしんとしずまりかえった。
かれらは、土方歳三がいろんな意味で容赦のないことを噂できいてしっているであろう。
たったいま副長が宣言したこと、つまり『に従わねば斬る』を、土方歳三なら確実に実行するということを、素直に信じたはずである。
さらには、副長がもともとではなかったこともしっている。そんな副長にあそこまでいわれて、「やっていられるか」とか「馬鹿馬鹿しい」とか「パワハラじゃないか」とかいい、とっとと去ることはない。ではなかったこともしっている。そんな副長にあそこまでいわれて、「やっていられるか」とか「馬鹿馬鹿しい」とか「パワハラじゃないか」とかいい、とっとと去ることはない。
がいかなるものかをみせてやる』
ってな感じであろうか。
実際、だれ一人として去らなかった。
「さすがは会津武士だな。ならば、大鳥さんとこのおれについてこい」
副長は、イケメンに不敵な笑みを浮かべた。
おれ様系の台詞を吐き捨てるところなど、さすがは副長である。
一応、大鳥の名もだしてはいる。が、ほんとうに『ただだしているだけ』である。
フツーなら、「この大鳥さんとおれについてこい」になるはずだ。それを、「大鳥さんとこのおれについてこい」ってきたもんだ。
もっとも、副長は憎まれ役をかってでているのである。近藤局長のときと同様に。
副長の真意は兎も角、ついに母成峠へと進軍を開始した。
いつもの行軍よりかは緊張感に包まれている。
どうやら、副長のムダにカッコつけた宣言が、いい意味でも悪い意味でも効果を発揮しているらしい。
Posted by energyelaine at
20:42
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